ぎょしゃ座の目印は、一等星カペラと、カペラを含んだ大きな五角形の星の並びです。
冬の夜空には明るい星がたくさん見えていますが、カペラはその中で最も北寄りに位置します。
1月の夜9時頃、頭の真上あたりに見える黄色味を帯びた明るい星がカペラです。
この時期、頭の真上よりも北側に見えるため、南を向いて空を見上げる場合は少し後ろにそり返るような気持ちで探してみてください。
カペラと周りの星を五角形につなぐと、ぎょしゃ座の星の並びになります。
「ぎょしゃ」とは馬車の運転をする「御者」のことで、星座絵は右手に鞭を持ち、左手に仔山羊を抱いた老人の姿で描かれています。
一等星カペラ(Capella)はラテン語で「雌の子山羊」を意味します。
また御者の右肩に当たるメンカリナン(Menkalinan)はアラビア語で「手綱をとる者の肩、または鹿を抱く者の肩」という意味の言葉に由来します。
なお、五角形でカペラの反対側に位置するエルナト(Elnath)は、かつてはぎょしゃ座とおうし座の両方に属していましたが、現在はおうし座の星となっています。
(C)ZERO
(C)GignoSystem Japan,Inc.