ケンタウルス座は、九州以北の地域ではおとめ座の南、空の低いところに星座の一部が見えますが、星座全体を望むことはできません。国内でも緯度の低い沖縄の八重山地方では、明るい二つの一等星、α星、β星が地平線(水平線)の上に姿を表します。東側に見えるさそり座が目印になるかもしれません。なおα星、β星の西側には南十字座が位置します。
ケンタウルス座の一等星α星、β星は、それぞれ「アルファ・ケンタウリ」「ベータ・ケンタウリ」(ケンタウルス座α星、同β星の意味)と呼ばれていますが、α星にはリギル・ケンタウルス(Rigil Kentaurus)、β星にはハダル(Hadar)という名前もつけられています。リギル・ケンタウルスとは、アラビア語とラテン語の組み合わせで「ケンタウルスの足」、ハダルとはアラビア語で「地面」を表す名前です。
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